金沢市内には多くの川や、用水などの水路が流れています。それらは山から流れてきており、私たちは森に育まれた水の恵みを受けています。
金沢の平野部には用水が網の目のようにはりめぐらされています。用水とその水辺環境は四季折々の風景を映し出し、古くから人々のくらしにさまざまな恵みをもたらしてきました。犀川・浅野川を源とする用水は、その数は55、総延長は約150㎞にも及びます。用水の多くは江戸時代につくられました。城下町の灌漑(かんがい)、物資運搬、防火、防御、融雪など、立地に応じて、さまざまな用途に使用されました。生活の中でも精米や製粉に利用されており、明治以降は製糸工場の動力源として近代化に貢献しました。せせらぎ通り等では、駐車のために一度は塞がれた用水が、近年では開渠化(かいきょか/水路の蓋を外すこと)によって水の流れが見えるようになり、魅力ある水辺空間がつくられています。用水をたどって歩いてみると、新たな発見があるかもしれません。