木の文化を感じる31のキーワード

05 木の風合いを「化粧合板」で手軽に

木の風合いを「化粧合板」で手軽に 木の風合いを「化粧合板」で手軽に 木の風合いを「化粧合板」で手軽に

無垢材の欠点を補い、使いやすく、コストも抑えることができる化粧合板によって、手軽に木の良さを取り入れることができます。

「化粧合板」という言葉にはあまり馴染みがないかもしれませんが、実はくらしのなかでとても身近な存在です。0.3mmくらいに薄くスライスしたシート状の木(突板《つきいた》と呼びます)などをベニヤ板などに貼った突板化粧合板は、壁や建具、家具などによく使われています。建具や家具では、格子状に組んだフレームに接着して、フラッシュ構造(太鼓張り)と呼ばれる形で使われることが多いです。突板化粧合板は実際の木の板を貼っているため、自然の風合いで一見すると無垢板との違いがわかりづらい上に、無垢材によく起こる経年変化による反りやよじれ、ひび割れがほとんどありません。また、無垢材でつくるより、使う木の量を大幅に減らし、コストも抑えられるというメリットがあります。突板は樹種によって色も木目もさまざま。デザイン性を重視して、建具や家具を同じ突板でそろえて部屋をコーディネイトすることもできます。節の多い木材の表面に突板を貼ることで、見かけをきれいにしたり、スライスの仕方によって面白い木目を出すこともでき、突板化粧合板は木材の可能性を広げています。

Interview

木目の美しさにこだわるなら突板化粧合板が◎

壁面や家具、建具を全部同じ木でそろえたいという注文がよくあります。部屋全体を同じ色の木でそろえようとした場合、突板化粧合板なら同じ一本の木からつくることも可能ですので色を統一することが容易で、とても上品に仕上がります。ところが同じことを無垢材ですると色が微妙に合わず、統一感がなくなってしまうこともあります。また、扉とその上の壁の木目を合わせるなど、完成すると当たり前のように見えますが、実はものすごい技術が込められたものもあります。違和感なく自然な感じに見せることにこだわれるのが、突板化粧合板の面白さであり、魅力でもあります。

能木場 崇朗氏

小坂特殊合板株式会社

未来をつくる木造技術

最新の木造技術を木製品や建造物に幅広く取り入れ、木の可能性を大きく広げながら、新たな木の文化を創出していきます。