木の文化を感じる31のキーワード

02 これからの建築に木を活かす

これからの建築に木を活かす これからの建築に木を活かす

木材利用促進のために法整備が進められたほか、
技術の進歩により、耐火耐震性も増し、新工法を用いた中高層大規模の木造建築など、伝統環境と調和した木の装いのまちなみが創出しやすくなっています。

戦後の日本では、燃えにくい都市を目指し、主要幹線道路沿いなどでは延焼防止のため、木造建築が鉄筋コンクリートのビルに変わっていきました。金沢では武蔵ヶ辻、南町、香林坊、片町あたりにその特徴がよく見えます。近年では、11階建ての木造ビルや、空港施設の屋根など高層や大規模の木造建築が実現しています。また、法制度も鉄筋コンクリートなどの建物の一部に木材を使用することが容易になるなど、木材利用の可能性が広がり始めています。木の文化都市・金沢の取り組みを特に進める尾張町界隈は、主要幹線道路沿いにも関わらず、再開発が未完成のため、今も木造建築が多く残っています。ここに耐火性を高めた中高層大規模の木造建築が新たに加わることで、金沢の木の文化都市を象徴する美しく印象深いまちなみに変わっていくことが期待されます。

Interview

非住宅も鉄骨・鉄筋コンクリートから木造へ

鉄骨・鉄筋コンクリートのビルでも、内外装の仕上げに木を使っているものがいっぱいあります。これを見ても、皆さんの木を使いたいという気持ちがわかります。一般的には4階建て以上では木造の方がコストは高くなり、さらに耐久性や耐火性など、いろいろな面で不安もあって、今までは木造にすることは躊躇されてきました。そのため木造がほとんどの住宅と比べ、非住宅はほぼ鉄骨造や鉄筋コンクリート造となっています。私たちはそれを木造にしてもらうための取り組みを行っています。現在は鉄骨・鉄筋コンクリートのコストが上昇し、木造との差が縮まってきています。また技術の進歩により、耐久性や耐火性も高くなり、木造でつくりやすくなってきています。また、鉄骨や鉄筋コンクリートよりもコストが高くなっても、企業価値の向上のため、環境に配慮した取り組みを形として表せる木造のビルを建てる施主も増えています。金沢でも木に関心がある企業がイメージアップのために、目立つところに木造のビルを建ててもらえれば、普及が加速するのではないかと感じています。

宮越 久志氏

株式会社中東

未来をつくる木造技術

最新の木造技術を木製品や建造物に幅広く取り入れ、木の可能性を大きく広げながら、新たな木の文化を創出していきます。