木の文化を感じる31のキーワード

04 可能性の広がる木材

可能性の広がる木材 可能性の広がる木材 可能性の広がる木材

木材のいいところを集めてつくられる集成材。
均質で、一定強度を確保できることなどから、
次世代の木造建築をリードする素材として注目されています。

集成材は形が一定で、強くしたり、燃えにくくしたりするなどの付加価値を付けることができ、かつ木材がもともと持っている長所である湿度と室温の調整や断熱、余分な音の吸収の効果も併せて発揮します。自然ではなかなかできないような長い梁材もつくることができ、同じ強度の他の素材より軽量です。木は燃えるものですが、燃焼速度を抑えるような耐火被覆や薬剤注入により、耐火性能を向上させることができるようになりました。集成材にはスライスした木材の重ね合わせ方により、CLT(Cross Laminated Timber/直交集成板)とLVL(Laminated Veneer Lumber/単板積層材)があります。CLTは繊維方向が直交するように、LVLは繊維方向をそろえて積層接着したもの。どちらも品質のばらつきが少なく、強度の高さは共通で、これらが登場して、非住宅の中高層大規模木造建築がさらに広がりを見せています。

Interview

環境のことを考え、木が活用される社会を

木は二酸化炭素を吸収するカーボンニュートラルな素材で、鉄骨やコンクリートよりも環境負荷は少なく製品化できる、環境にやさしい素材です。私たちは鉄骨造や鉄筋コンクリート造を木造にするだけでなく、そこに木ならではの良さを形にして表したいと思っています。また、日本には森がたくさんありますが、その木を使うことに皆さんが苦労している実情があります。そこでお役に立てることができればと考えています。集成材をつくる際には、たくさんの木屑が出ますが、それを固めて燃料にする木質ペレット工場を立ち上げ、ペレットボイラーやペレットストーブの燃料として販売しています。自社の工場からは基本的にはゴミを出さず、全て再利用して環境に役立つようにするというのが大きな目標で、着々と進めています。

宮越 久志氏

株式会社中東

未来をつくる木造技術

最新の木造技術を木製品や建造物に幅広く取り入れ、木の可能性を大きく広げながら、新たな木の文化を創出していきます。