木の文化を感じる31のキーワード

06 自分で試行錯誤する時間

自分で試行錯誤する時間 自分で試行錯誤する時間

木にふれて手を動かす時間は、創造力を育み、心を豊かにしてくれます。
自分の手で形を生み出す喜びを味わえるのが木工の魅力です。

木には適度なやわらかさがあり、専門家でなくても、のこぎりで自由に切ったり釘やビスを使い組み立てたりできます。さらに、木の種類や大きさ、仕上がりを自分好みにカスタマイズできるのも魅力。作業中には木の香りが広がり、自然の温もりを感じながらものづくりを楽しめます。自分で手を動かし、思い描いたものを形にすることで達成感があり、完成したものには一層の愛着が湧くでしょう。金沢市等が主催する木育イベントでは、初心者でも気軽に木工体験ができます。また、金沢職人大学校では「子どもマイスタースクール」を開催し、子どもたちが職人の技にふれながら、ものづくりの楽しさを学べる機会を提供しています。

Interview

子どもたちに伝統技術を伝える

金沢職人大学校で、「子どもマイスタースクール」を開催しており、建具の回を担当しています。スクールは小学4年生から中学1年生を対象に、2年間、約40回のプログラムで実施しています。つくるものはたとえば「ミニ衝立」であれば、墨付けをして材料を切り出すところから、溝をつくり、障子紙を貼ってはめ込むところまで、まさに小さいながらも、本物の衝立と同じ工程を最初から最後まで体験します。ものをつくるなかで、きっと多くの考えが生まれると思います。見た目の美しさ、使いやすさ、つくるときの効率、強度、コストなど、さまざまなことが学びになっていくのではないでしょうか。子どもたちには、職人という仕事を知り、体験するなかで、新たな発見や、人生の広がりを感じてほしいと思っています。

手林鎮伸氏

てまる木工店