木の文化を感じる31のキーワード

08 くつろぐ木の香り

くつろぐ木の香り

木の良さのひとつに香りがあります。
リラックス効果や抗菌効果もあるといわれ、石川県産の能登ヒバやクロモジから精製したエッセンシャルオイルやエッセンシャルウォーターも人気。

木は樹種によって固有の匂いを持っています。木の香りに包まれて、ホッとしたり、安らぎを感じたりした経験は誰もが持っていることでしょう。また、スギやヒノキの匂いを嗅ぐと、ストレスが抑制されて、血圧が低下したり、免疫細胞を活性化させて免疫力をアップさせたりするともいわれます。石川県産の針葉樹に能登ヒバがあります。ヒノキのようないい香りがしますが、この香りには抗菌効果や、シロアリなどの虫を寄せつけない効果もあるといわれ、精油(エッセンシャルオイル)や蒸留水(エッセンシャルウォーター)などが製品化されています。また県内の里山などに自生するクロモジもリラックス効果の高い植物として知られていて、蒸留水を商品化したり、蒸留水つくり体験を行っているところなどもあります。森の香りを精油や蒸留水で手軽にくらしのなかに取り入れて、木を身近に感じてみませんか。

Interview

もったいないから生まれた香り

建物をつくる現場や工場からは結構たくさんの端材が出ます。これを使って何かできないかということをいつも考えています。端材はその人たちにとっては捨てるものですが、別のところに持っていけばそれ自体が材料となり、つくれるものはいくらでもあります。特にアテの木(能登ヒバ)は貴重な木で建築現場では大きな塊で端材が出てきたりしますので、常々もったいないなと思っていました。それを使い、小物や、「縄文の香り」と名づけた精油や蒸留水などをつくっています。今は能登ヒバだけですが、樹種によって香りも全く違いますから、いろいろな木から精油がつくれたら面白いだろうなと思っています。

奈良雄一氏

一級建築士事務所 能登デザイン室