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木の文化を感じる31のキーワード
19 黒瓦の下で暮らす
高台から金沢のまちを眺めると、黒い瓦が多いことに気づきます。黒瓦の連なりの下には、古くから、木で支えられた人々のくらしが息づいています。
江戸時代の金沢では、多くの家屋が石置板葺屋根や茅葺屋根でした。しかし、木造の建物は火に弱いのが弱点。明治に入ると屋根からの火災を防ぐことなどを目的に、火に強い瓦屋根が庶民の間にも広がり、次第に現在のような黒瓦のまちなみへと変わっていきました。金沢や能登の瓦は、黒の釉薬をかけ、高温で焼成することで、艶のある黒色になるのが特徴。この光沢が、しっとりとした金沢のまちなみに品格を添えています。金沢のシックな黒瓦と、時を重ねて風合いを深めた木の格子。そのコントラストが生み出す端正な美しさには、どこか金沢らしさが感じられます。木造に支えられた黒瓦の建物が連なり、統一感のあるまちなみを形づくることで、金沢らしい景観が生まれています。
歴史を紡ぐまちなみ
町家をはじめとする歴史的なまちなみを大切に守り、手を入れながら活用することで、金沢らしい景観と記憶を次の世代へと紡いでいきます。