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木の文化を感じる31のキーワード
23 ゆるやかに生活を仕切る建具
和室の間仕切りや出入口として利用される襖や障子。
繊細な意匠や使い勝手に、職人の技が光ります。
建具とは住宅などの開口部に取り付けられた板戸、格子戸、襖、障子などの総称。室内の仕切りや採光、通風を調整する役割を持ち、空間の雰囲気を大きく左右します。建具は用途や好みに合わせてデザインを選び、手軽に取り替えることができるのも魅力です。金沢で使われる建具の特徴的なものに、「簾戸(すど)」や「木虫籠(きむすこ)」があります。簾戸は、障子紙の代わりにヨシを編んだものをはめ込んだもので、ゆるやかに空間を区切りながら風や光を、やわらかに取り込むことができます。一方、木虫籠は、茶屋街などでみられる格子で、外からの視線を遮りつつ、室内からは外の景色を見ることができるように、断面が台形に細工が施された格子です。建具職人の技で繊細に木材が組み合わせつくられる障子戸の組子が映す影や、格子から漏れる光の表情が空間に趣をもたらします。また、手の込んだ技巧が凝らされているのが金沢の特徴です。
歴史を紡ぐまちなみ
町家をはじめとする歴史的なまちなみを大切に守り、手を入れながら活用することで、金沢らしい景観と記憶を次の世代へと紡いでいきます。