元の調和を大切にする
町家に使われている木の部材は、よく見るとそれぞれの場所の役割に応じて種類や形、仕上げや寸法が変えられています。それらはその地域の自然と人の営みに合わせて、長い時間をかけてつくり上げられたもので、紛れもなく木の文化であり、町家の調和のとれた美しさを感じられるところです。そこを無視した改修を行えば、脈々と受け継がれてきた文化を途切れさせてしまいかねません。新たな機能を加えていく際にも、元々ある価値に敬意を払いながら、引き続いて時を紡いでいく。そのように町家を次の世代に引き継いでいければと考えています。
橋本浩司氏
株式会社橋本建築造園設計