見渡せばそこかしこにある寺社仏閣の大きな屋根や境内の緑。
そこには身近にあって日常とちょっと違った木の文化が感じられる空間が広がっています。
まちを歩けば、神社や寺院の大きな屋根が目に入ります。これらのお堂のほとんどは木造でつくられています。その大きな空間を実現するため、大きな柱や太い梁を使い、お堂によっては内・外部に彫刻が施されているものもあり、そこには一般の木造住宅にはない、さまざまな木の技術が用いられています。集落ごとのお寺やお宮もありますが、城下町の中心部では、江戸時代に寺町、小立野(こだつの)、卯辰山山麓(うたつやまさんろく)の3つの地区に寺社が集められ、立ち並ぶ様子が見られます。寺社は仏事や神事のみならず、お祭りや地域の寄合の場、子どもの遊び場としても親しまれており、また、その社叢(しゃそう)や庭園の緑が地域を彩るなど、景観的にも文化的にも身近な地域の大切な場所として、これからも受け継がれることが期待されます。